不思議な時間は 片時も離れることなく 脳裏に焼き付いて 取れないという 誰にも話すことができずにいた 少女はそう言う 涙が止まらなかった昨日は 今日の分まで泣いてしまったのだろうかと 少年は少女にそう伝える どこかで重なった二人の思いは 偶然にも愛…

30日ほどの 朝が 昼が 夜が 瞬く間に過ぎ行く時間の中に あなたが わたしが 鳥が 放たれた言葉が 浮かぶ 消える 思い出される あなたが わたしで 明日が今日で 明日もきっと あなたとわたしで

白いものは汚れるのが早い 純白なものを光に照らすと 微かに透き通る 目に見えないものまでを 透き通らせる 白いものは汚れるのが早い 少し触れたら壊れてしまいそうで 崩れてしまいそうな儚さ そっと抱きしめてほしい 美しさを汚さないように 純白なドレス…