POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

あるひと

あるひとが言うには 人は無意識に 自分にとって 必要だと思う人に 引き寄せられているらしい それは偶然にも 必要とされた タイミングで あるひとが 遠回りして言うには 遠回りだと 思った道に 咲いていた花が 一番 美しかったという 儚かったという

言の葉

全てを言葉に することはできないけれど それでも言葉でしか 伝えられなかった 全ての愛おしさを 感じることはできないけれど それでもその愛おしさを 一身に 受け止められた

それほど長くはない話をしようか

それほど長くはない話をしようか 君が 眠くならないような話を 僕は今、 月の上に立っている でこぼこで 暗い街を 太陽の光を受けて 街中に照らせるんだ 素敵な夜だろう 誰もここからは見たことがないんだ どんなに大きな森や 大きな鳥でも ここへは立ち上る…

ひとを知る

ある人が言っていた 近くにあるものは 遠くなることが多い 遠くにあるものは 近くなることが多いと 届きそうで 届かないものに 触れられそうで 触れられないものに 揺るがされて 転がされていると 見つけた と思ったら また消えて 解けたと 思ったら 結ばれ…

いつか

大空に向かって飛ぶ鳥は いつしか向こう側に渡るために 離れる時間まで 共に時を過ごす 忘れないようにと 忘れたくないようにと いつか巣立つ鳥のように 僕の心にも春が来て 陽だまりのように あなたの心に光が差す さよならを口にしたら 涙が溢れそうで 強…

忘れたしおり

温かくて優しい思い出は しおりに挟まれて 何度も何度も 読み返せた たった一度だけ挟むのを 忘れたしおり 何度も何度も 探した 見つかりそうなのに 見つからない 何度も何度も 泣きわめいた そんなときに 手を差し伸べてくれた あなた 光が差す方へと 消え…

ほんとうは

ほんとうは ほんとうで ほんとうに ほんとうだ それってほんとうなのか 本当だ

聞こえない歌

聞こえない歌は きっと閉ざされた あなたの心に送るエールで 誰かがあなたに送るエールで それを耳にしたらたちまち あなたは力強く歩み出せる でも 聞こえない歌は 聞こえないんだ 今は聞こえないだけなんだ もし たった一度 聞くことができたときは それは…

あなたには羽がある 自由の羽が あなたには羽がある 何処へでも行ける 空間を越えられる羽が でも気づいて欲しい その羽が時には あなたを疲れさせてしまうことを 羽が濡れる日もあるでしょう 羽が重く感じる日もあるでしょう 時には 羽を休めて そっと

あなただけで

あなたのそばで コーヒーを飲んで コーヒーのほろ苦い味を あなたに伝えたら あなたはなんていうでしょう あなたのそばで 夏の暑さに溶けてしまいそうだと あなたに伝えたら あなたはなんていうでしょう 時には甘いミルクを、 時にはアイスで冷たさを感じる…

歩け歩け

自分だけが光っていないような どこかくすんで見える自分の世界の中で 素朴さをかき消すように 今日を生きる そんな今日は 明日の自分へのエールなのか はたまたそうでないとしたら 心を洗ってしまいたい 生まれ変わって 汚れをなくし 明日へと歩きたい