POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

もっと

赤い実をつけたあの木の下で 待ち合わせをした マフラーを巻いて歩いている姿が 見えて 私は手を振った 君は恥ずかしそうに手を振り返して そっと隣に歩いて来てくれた 私は左手に付けた時計を見る 日が落ちるのが早くなって 互いの顔が前よりも見えなくなる…

わたしが わたしに

わたしが わたしに 風を吹き込ませたとき わたしは 青い風を通り越して 緑の丘に向かって走る どこまでも走る たとえ 雨風が頬に当たろうとも 遠く離れた先にいる わたしが いつかのわたしに 大きく手を振って わたしが大きく頷いたとき いつかのわたしは 後…

あなたは夢を

夢が夢であると知った瞬間 また夢を見たくなる 夢でしか感じられないのだから また夢を見たくなる 一度どこかで聞いたことがある 夢に出てきた人は あなたを思ってる人だとか そんなのうそなのか だけれど おとぎ話のような世界に あなたを連れていけたから …

傷つけてしまわないように 汚してしまわないように ていねいに ゆっくりと 手を引いて でも ときどき その手を離す ゆっくりと離す そして 忘れた時に またやってきて また近付く 気付かないふりをして 本当は距離が近づいている 近いと感じさせないように …

たぶん、きっと、そう

私は朝 目覚める時も 焼きすぎたホットケーキを作って メープルシロップで味をごまかす朝も ギリギリまで寝てたい月曜日の朝も なかなか寝付けない水曜日の夜も アイスティーを頼んだ土曜日の午後も 牛乳を買い忘れた日曜日の夜も 誰かを思うことを忘れてい…