もっと
赤い実をつけたあの木の下で
待ち合わせをした
マフラーを巻いて歩いている姿が
見えて 私は手を振った
君は恥ずかしそうに手を振り返して
そっと隣に歩いて来てくれた
私は左手に付けた時計を見る
日が落ちるのが早くなって
互いの顔が前よりも見えなくなる
君のコートの袖に葉っぱがついている 葉っぱをそっと取ってあげたいけれど でも君の腕に触れられないから ためらうわたし 手が冷えて 心が揺れて 風が吹いて 君がいつかこの手をにぎるのを待っている いつか手に触れるのを 君が
赤い実をつけたあの木の下で
待ち合わせをした
マフラーを巻いて歩いている姿が
見えて 私は手を振った
君は恥ずかしそうに手を振り返して
そっと隣に歩いて来てくれた
私は左手に付けた時計を見る
日が落ちるのが早くなって
互いの顔が前よりも見えなくなる
君のコートの袖に葉っぱがついている 葉っぱをそっと取ってあげたいけれど でも君の腕に触れられないから ためらうわたし 手が冷えて 心が揺れて 風が吹いて 君がいつかこの手をにぎるのを待っている いつか手に触れるのを 君が