POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

遠くの森

遠くの森へ行ったら 僕は生きていた 息をして涙は乾いた 鳴き声が柔らかくて 地に入ってしまいそうな泣き声 僕らもそこに行けそうな気もしたんだ 誰もいないことはない 誰かはいるのさ 僕はそれでもいい ただそこに誰かといるだけでも

ほんとうはね

おはよう、 まだ夢を見ていたかったよ このまま消えてしまおうかと思っていたんだよ でも、 まだ夢も見ていたいよ このまま果てしなく遠い誰もいない旅に いけるんだよね そうしたら僕は、 まだこの夢を抱きしめているよ 眠くなったら寝て、会いたくなったら…

淡いメロディー

消えなくても消さなくても いいのです あの人もきっと消さないのでしょうから 誰よりも思っているのに 言葉には出さないのでしょうから それでいいのです

どうでしょうか

本当は思ってたんですか 一度でもいいから 本当は思ってたんですか そのままがいいと 本当は思ってたんですか 一夏では少なすぎたと 本当は思ってたんですか このまま朝が来て欲しくないと 本当は思ってたんですか 誰にも言えなかったこと 思ってますか 心の…

シャツの襟

いつ買ったのか いつから付けているのか 無くても平気なのか 何色が好きなのか 分からないけれど 話をするたびに つけているから きっと必要なんでしょうね 次もきっとつけているでしょう

君には見えないうそ

ラの音が聞こえない ミの音が聞こえない どこかに落としてきちゃったかな 今から走ったら取り戻せる? 不安になるから もう聞こえなくていいよ だって僕をまっている間に 君には何も感じられないんだもの

ドアを閉める音

もう戻れない気がした 音は僕らを呼んでくれないと そんな気がした 不安な夜ならそれでもいいよ コーヒー豆買ってきてくれたらね 晴々とした君の顔を見れるならね 僕らはいつまでここにいるのかな 君が一番分かってるんじゃないかな

たぶん、それって

ふたりでいること ふたりがひとりになること ひとりがふたりになること 森の中で埋もれかけた日々を 誰かに教えること 見知らぬ誰かに 羨ましいと言われること 僕らは僕たちのままで ふたりきり それって、甘くて苦しいんだ だって、ぼくらふたりきり とろけ…

僕を

青い星を捕まえにきた 赤い星はもう君の手元にあるから 抱きしめて寝たらいい そっと抱きしめないと 崩れて粉々になって 手先から白い滴が溢れるから いいよって言うまでそっと、おねがい もしも粉々になっても 君の夢は僕は見るから 心配しないで眠るといい…

押し込めて、追い出して

薄れていく涙の後に 今宵も流れていく月の光が 胸の中に染み渡り 溢れて溢れてあふれて消えない 消えそうにもないのに 僕は消したくて ちょっとそこまで 歩いてみたらこのあとは 少し膨らんだ袖が萎むのかなと 濁った川に砂を落とす ひらひらと僕の手を離れ…