POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

白い息

眠れないから旅に出た 会えなくなる前に あなたの夢をみにいくの あなたはいつも足跡を残して 知らない街へ出かけていく 地図なんて持っていないのでしょう でもね 前に 私たち 寒々とした道を歩いて 二人で旅をしたわ 峠を越えて 白い息がひとつふたつと そ…

星ぼし

手先が かじかんだある日の夜 甘くて美味しい実を摘んで 暖炉の側で煮て食べた すぅっと わたしは眠くなって あの日に戻った 涙に濡れた 古い本に ちいさな ちいさな 字が綴られていた そのページを わたしはめくる めくるたびに 針の音が月に響いて 星座が…

−5

ほんとうのわたしはだれも知らないのなら 貴方が知るすべはないのでしょう 微笑みながら明日を迎える花は 一輪もないのでしょう 凍えてしまいそうな貴方のこころに わたしが迷い込んで溶かしても 触れ合う時間には ならないのでしょう

それがどうして

それがどうしてそうなるか 分からないことばかりで 寝る前のたった1秒前でさえも 考えてしまうのです 忘れたい時間が多すぎるから でも 涙が溢れて消え去ってしまえば それがどうしてそうなるのか わかる気がするのです 涙が頬を下る時 満月のような光の中に…