POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

白い息

眠れないから旅に出た 会えなくなる前に あなたの夢をみにいくの

あなたはいつも足跡を残して 知らない街へ出かけていく 地図なんて持っていないのでしょう

でもね 前に 私たち 寒々とした道を歩いて 二人で旅をしたわ 峠を越えて 白い息がひとつふたつと そのあと消えた

かじかんだ手をあなたに出したの あなた 握ってくれたわ

淡い時間の中に ふたりで 入ったこと それから先は長い夜だったこと

今 あなたは いつも私の二歩先、 それから三歩先を 進むの いつだって 私を追い越していくのよ

待ってと言っても待ってくれない だから 私は後ろから走るの それでいいと思っているけれど

後ろからわたしが 走るの待っているのなら

名もない駅の階段で降りて 待っていて

そこで わたしを