2021-04-14 泳ぐ歌 ほんの少しの声と ほんの少しのざわめきの中で あなたは泳ぎ 気がつけば上を向いて息を吸っている 歩く音が怖くて二、三歩立ち止まる夜に 光の粒が溢れて 拾う頃には明日の夢を見ている もう晴れたら もうこの手を離したら 向こうの丘であなたと会える 震えていた足をまた水にいれて 私はそこへそこへと泳ぎ出す