POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

たとえばあなたが海でキスをするとき

たとえば あなたが海でキスをするとき 雲はあなたのそばで 風よ、風よと 夜に吠える たとえば あなたが海でキスをしたとき 雨の香りがする あなたの首に 今夜は 何度も長い温もりを たとえば あなたが海でキスをするとき 狭い静寂の中で 止まない雨が 1日降…

眠くなっていくあなた

横顔がいいかと聞かれば 前を向いてと言う私 隣にいたいと言われれば 隣にいさせてと言う私 眠いかもと言われれば 眠りなよと言う私

とおくのよる

遠くで君は吠えている 震えながら吠えている 暑いのか 寒いのか 見知らぬ土地で吠えている 歩き慣れたその道を いくつ辿ればいいのかと 旅の途中で嘆いてる

だんだんドーナッツが美味しくなって

だんだんドーナッツが美味しくなっていく あの子にもあげようかなと タンスの中から 紙袋を一つ だんだんドーナッツが美味しくなっていく まあるいおめめの あの子にあげたら 喜ぶかなと お祈りしながら 届けに行く だんだんドーナッツが美味しくなっていく …

気づく

畑の中を 駆け抜ける夢を見た 暗い道で 一人で夕焼けを残して 駆け抜ける夢を見た 息をするのが 恐くなって 気付いたら 一つの月が 背中を照らして 僕を海へと 連れてった 君が見たいのは ここじゃないかもしれない だけど 君は今 ここにいるべきなんじゃな…

6月のキス

それなりに ふたりきりで きめたはずなのに それがどうして それとも どうして つめたいあなたの ほほに よりそう あたしの ぬくもりを はれた日も わすれないで もうちょっとで いいから あと 6秒 5秒 そのはなしをしましょう ふたりが キスをおもうくらいに

コーヒーがお好き

どうぞお好きにしてください コーヒー 一杯ご自由に どうぞお好きにしてください 甘いミルクもございます どうぞお好きにしてください 眠くなってもいいのです どうぞお好きにしてください あなたの熟れた言葉さえ 隣で混ぜてあげられる どうぞお好きにして…

ダンス

どちらが遠くまで行けるのか 追いかけてみれば分かるはず どちらが走るのが早いのか 歩いてみれば分かるはず 君の嘘は僕の嘘 話してみれば 分かるはず 君と僕と それから 今日も ふたり ダンス 踊るのだ

あまいよろこび

心の底にある 線をなめらかに 辿って 柔らかな 足音を ゆるやかに 導く ほっと、 一息つく その瞬間に あなたの 膨らんだ袖口が ほのかに 微笑んで 次第に明日の夜が こっそり あなたに 問いかける もう一眠り してみないかと