POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

だんだんドーナッツが美味しくなって

だんだんドーナッツが美味しくなっていく

あの子にもあげようかなと

タンスの中から

紙袋を一つ

 

だんだんドーナッツが美味しくなっていく

 

まあるいおめめの

あの子にあげたら

喜ぶかなと

お祈りしながら

届けに行く  

 

だんだんドーナッツが美味しくなっていく

 

冷めきった手のひらが

あったかくなるくらいに

微笑むあの子の顔が見れたから

 

だんだんドーナッツが美味しくなっていく

 

分けてもいいさ

分けなくてもいいのさ

でも

君の中のまあるい部分にある

美味しくなっていく時間は

わずかしか残っていないんだ

 

ドーナッツが美味しくなっていく君に

僕からのエールを