POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

眠りの木

薄紅色した頬を寄せ合って 眺めた日に 緑の葉が揺れて 蜜柑色のあなたの袖がゆらり ふらりと降った雨がさみしくて 私、ここで泣いてしまいそう 眠りにつく3秒前に あなたにふらり 舞い戻っていっていきたい あなたはどこで眠るの 森の奥から舞い上がる炎に包…

夜の深い底で

深くなった 夢の奥で あなたと踊った 時々はしゃぐあなたが 恋しくなって 愛おしくなって 少し隣で泣いた あなたは涙をぬぐった 触れた手のひらの温度が 柔らかくしなやかで 寂しがりやのあの人との夏を 思い出させた あれはいつの日のこと 遠い日のこと 近…

珊瑚色のドレス

下の水に浸かったら 足まで伸ばして 透き通る空に声を伸ばす 群青色のあなたのドレス 月日が経てば 珊瑚色になると 教えてくれた人 覚えているかしら 金色の月が紫に見えた夜、 あなたの元へ飛び立つ花が 長い春の日のことを 思い出させてくれる 若い緑が萌…

果実は跳ねる

時々毛布に包まり そこであなたと眠たくなる もう一度、もう一度 と声を心の中で流して 眠くなる時間に触れ合う背中 水に足を運んでみるように 知らないところまでこのまま あなたと行ってみたい 拒むあなたの背を押して 私とあなた せいのでジャンプ そこへ…