2020-09-28 眠りの木 薄紅色した頬を寄せ合って 眺めた日に 緑の葉が揺れて 蜜柑色のあなたの袖がゆらり ふらりと降った雨がさみしくて 私、ここで泣いてしまいそう 眠りにつく3秒前に あなたにふらり 舞い戻っていっていきたい あなたはどこで眠るの 森の奥から舞い上がる炎に包まれて 鳥たちは眠る 安らかに健やかに 風の音が頬をすり抜けて 夜の涙があなたの明日をなびかせて 静かに水と踊る