足音を聞きながら
そうすればいいんだ
言わなければわからないから
ここで黙って
いつか会ったときに
言えばいい
そうする方がいいんだ
明かりのない部屋で
一人でうずくまれば
きっと誰にも言わずに日は変わる
でも
そうすると明日は来ないって
君はいうんだ
しがみついた今日は
昨日の君を剥がせないって
むき出しにして
明日の空を飛べないって
泳げないって
旗を掲げられないって
だから
君はいう
窓を遠くに伸ばして
精一杯の朝日を迎えに行く日を決めようと
降ったり止んだりする亜麻色の雨が
君を溶かして
二日前の君に
会いにいこう
手を出して
足音を聞きながら