立ち竦んだ下の空は青だった 隣の人には見えない青 沈黙の青が恐ろしく 触ってしまうと 解けてしまう青だった
どこかでこうしている間も 芽を出して 気づかれないように 春の丘を登っていると 彼はよく言う 私は彼に何を言っているのと 隣で尋ねる 芽を出し始めた頃は ささやかな営みに 誰も気づかないと言う ああ どうやって 水やりをすればいいのさ わからない私は …
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