POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

芽を出して

どこかでこうしている間も

芽を出して

気づかれないように

春の丘を登っていると

彼はよく言う

私は彼に何を言っているのと

隣で尋ねる

芽を出し始めた頃は

ささやかな営みに

誰も気づかないと言う 

ああ どうやって

水やりをすればいいのさ

わからない私は

そっぽを向く 

そして

彼は言う

下から突き上げるような

痛みこそが

芽を出している

ただ一つの証なのだと