2020-06-22から1日間の記事一覧
小川の水が恋しくなって 気付いたら手ですくって口まで運び そのままごくんと一口で飲む 泡の中に溶け込まれて 雫となって肩の上に触れる 甘さが染みて 遠くまで吹き渡る風が ほんの少し心細くて 花の色が鮮やかになるまで ここで祈ります
月の音が聞こえて 側には流れた涙が煌めいて 不思議だねと僕は言う いつだってそうさ 先に君は走って 手に取るものも美しいんだ でも僕の夢は君には教えられないほど 蒼くて脆くてはかないんだ 幸せだろう? 僕は空の音が聞こえるからさ こうして話している…
ある朝目覚めたら 君が居たら 細くて白い手を出して 歩き回ってまた眠るのさ 別にその日じゃなくても 僕たちは遠い国に渡るために ボートと一つのスパイスを 用意して 支度が出来た頃に また歌うのさ 別の夜のこと ふかふかの布団の上で