2018-10-20 甘くとろけて poem 時間が経てば忘れていく それがこわいと言ったあなた 手のぬくもりさえも 消えるのがこわいと 言ったあなた わたしもおなじよ 葉から露がこぼれ落ちる わずか数分の間でさえ あなたは あの人の事を考えているのね コーヒー片手に 砂糖をひと粒 それからふた粒 かき混ぜて ゆっくりと お湯の温度はちょっと高めがいいわ わたしはブラックコーヒー あのひとも ブラックコーヒーが好きだったわ あなたは紅茶かしら あの人は紅茶が好きだったものね