甘くもないし苦くもない
ほんのりと香る風に身を委ねて
気付けば遠い橋を超えていた
ここにいる私を誰かが追い越して
隣の街のあの人もみんな隣を駆け抜けて行った
細くて震える手だけが背中をさすった
夢でも見ていたのか
遠い日の本にそう書いてあったのか
甘いものも苦いものも
全て飲み込んだあとの静かさに
ひとりさらわれてしまいそうな夜
ほんのりと香る風に身を委ねて
気付けば遠い橋を超えていた
ここにいる私を誰かが追い越して
隣の街のあの人もみんな隣を駆け抜けて行った
細くて震える手だけが背中をさすった
夢でも見ていたのか
遠い日の本にそう書いてあったのか
甘いものも苦いものも
全て飲み込んだあとの静かさに
ひとりさらわれてしまいそうな夜