2020-08-22 細道 誰もいなかった 振り向けば誰もいなかった 暗い夜道を駆け抜ける瞬間だけ 息を吸って 胸が熱くなった 震えた足元が 明日の夜明けを待っているようだった 夏の日差しを浴びた野良猫の泣き声で 目が覚めた朝 その日が来るまで僕は眠る この川を渡って今、眠る