POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

poem

夜の海を抱く

深い海に行く いったい どこに辿り着けるのか 深い海に潜ったら 分かるのかもしれない 自分の目を見て考えても 分からないから 夜の海を眺めて 眺めて 眺める すると 自分の目の前が 青く光り 夜風が頰を群青に染めた だから 僕も 夜の海を渡り 船という小さ…

走る歌

午前6時 目覚ましが鳴ったから あなたの元へ走りに行く 荷物入らない だって あなたに会いにいくんだもの 午前7時 あなたの元に着いた 目に入るほどの眩しい 太陽の汗が 流れ込んできて わたしは立つことができなかった 午前8時 わたしはあなたに背を向けて …

眠れない夜のこと

眠れないから わたし黙って手を握った 眠れないから 黙って背中を触った 眠れないから 黙って首に手を当てた わたし眠れないから 黙って目を閉じた 君が眠れないなら ぼくも黙っていられないよ わたし眠れないから あなたを起こしてしまうの きみが眠れるく…

あなたは誰にも真似できない

あなたは誰にも真似できない 笑ったときに出る声も 涙の大きさも 泣いた声も 誰にも真似できない あなたが美しさを 感じる瞬間も 哀しさを感じる瞬間も 誰にも真似できない

チョコレート・シロップ

上からかけてもいい 下からかけてもいい だめって言わない方がいい 無理って言った方がいい 甘さはあるのに 飲み込めないのは それは甘さが 足りない証拠でしょう またねって 言わない方がいい 明日もって 言わない方がいい 苦さもあるのに 飲み込めないのは…

だれかの大切な人

だれかの大切な人は 昨日より少し遠くの街に 出て行ってしまったの だれかの大切な人は 手を振った向こう岸に 走って行ってしまったの でも悲しい歌を流さない 柔らかな日差しに 風がほおに当たるまで だれかの大切な人は 歩み寄るから

なめらか

上から下に 下から上に 横から横に 縦から縦に 斜めから下に 下っていくたび 同じ音がする 聞こえないけれど 同じ音がする 細い細い糸に 水色の光が走る 白い白い糸に 白い白い水が走る 解けない糸で編んで 下に送り込んだら また上におく

水鳥のキス

恥ずかしいって言ってた 目が見れないって言ってた お腹が空いても お腹が空いてないって言ってた プールなら一緒に遊べるって言ってた 泳げないけど 笑わせられるんだって言ってた そこは誰もいないから キスできるって 言ってた

ねてるあなた

ねてるあなた すねてるあなた ふてくされているあなた どれでもいい

ふたりはいつも

ふたりはいつも同じ時間に 同じ話をする 会えなかったときのこと 会えて嬉しかったときのこと 全部話すんだ ふたりはいつも目を見て話す こわかった雨の日のこと 寂しかった冬の夜のこと 全部目を見て話すんだ ふたりはいつも手を繋いで走る 丘を登るときも …

すき

すきなのが こわいから きす きすがこわいけれど すき すきだからきす それでもやっぱり すきだからきす

まじわる

どれだけ交わっても これだけ交わっても 満たされることはない でもね あなたの優しさの中に潜む 深い深いところに 一本の線で繋がっている糸がある それを解いてみたら 分かるかもしれないけれど どれだけ交わっても これだけ交わっても 深い深いあなたの優…

歩けないけど走れる

歩けないけど走って 走れないのにスキップ 踊れないのに走って 笑えないのに笑う

迎えにきた人

迎えにきた人 笑ってた 迎えにきた人 窓を開けた 迎えにきた人 ドアを開けた 迎えにきた人 プレゼントをくれた 迎えにきた人 抱きしめた きっと今日は 黒い光に包まれる きっとそうさ ああ きっとそうだ

あわわわのあわ あわのあわわわ あわのあわわ あわのあわ あのあわ あわわ あわ あ

ハダカノオトナ

ハダカノオトナ カノジョモオトナ オトナノカノジョ ヤッパリ カノジョモ オトナナノカナ オトナナノカモ カノジョモオトナ ソレデイイデショ

好き合う人

好き 会う 好き 合う 好き 合う 付き合う 次会う 付き合う 次合う 好き合う人

まねっこ

左を向いたら 左を向くし 右に傾いたら 右に傾く 口を開けたら 口を開けるし 見たいって言ったら 見たいって言うし だめって言ったら だめって言うし 止めないって言ったら 止めないっていう 最後までっていうから 最後までっていう

いいよ

いいよ泣いて いいよ笑って いいよ行こうよ いいよ待ってるよ いいよそれ いいねそれも いいんじゃないそれで いいよありがとう もうね甘えちゃうから いいよねそれで

ささやか

誰にも言わないから 目を瞑って 誰にも言わないから 手を握って 誰にも言わないなら 渡したいけれど 誰にも言えないから 涙だけは拭って 誰にも言わないように 手で押さえて

抱きしめる

どれでもいいわ あなたの好きな色 匂い そして好きな形を 持って行って みどり色が 美しいっていう人もいたし 赤と白に黒を混ぜたような 形を選んだ人もいたわ 本当に不思議ね あなたはどれがいいか まだ選べないんだもの でもね 同じ色は 一度しか 抱きしめ…

フゥ船

遠くの岸まで行っちゃった 辿り着けるか 聞いてみて それでも 旗を掲げたら 島の1番の 船長さん

チョコパンふんわり白クリーム

クリーム チョコパン ふんわり クリーム クリームチョコパン クリーム ふんわり クリーム チョコパンクリーム クリームチョコパン ふんわりクリーム クリームクリームクリーム チョコパンクリーム

水のプール

冷たい夏の音がするから 覗いて見なよ 下からじゃなくて上から見てごらん 裸足で走ってみなよ 冷たい雨が降ったあとだから 転ばないように 駆け抜けてね あともう少しで 君の一番好きな人が ゴールするみたいだよ それを見てから帰りなよ

ポッケ

縫い掛けの 傷んだ心を あなたの手で 封じ込める 優しさに包まれたままの 重さをあなたに 感じてほしいから 緑色に光る針を 細く透き通る その糸の隙間に通す 未だ見ぬ青さに あなたは 触れられるだろうか あなたが生まれた時に見た 青さに照らされた ある日…

青いあなた

青いあなたに会えたの オレンジになる前のあなたに 青いあなたの元へ足を運んでみたの あなたが深い底に今もいる気がしたから

恥ずかしい

見せないから 急に 眠くなる 今日のやつは もうおしまい 別に明日でも いいんでしょうけれど それが一番恥ずかしい 見えないことって 恥ずかしい

一個、食べた

一個、食べた 一つ、消えた 二つ、作り 二人で、食べた 三つ、落として 四つ、あげた 五つ、しまって 六つ、放置 七つ、遊んで 八つ、キスした 九つ、飛んで 十つ、消えた

レラルレロ

レラルレロ そんな言葉はないけれど ルレラレロ そんな言葉 知らないけれど ロレルラレ ひっくり返してみて欲しい 意味が分からないけれど 楽しい気分なの

最後の夢

もう見ないと思いつつ また見てしまう夢に テープを貼り 足音を立てないように そっと押さえる 剥がれていく夢の隙間を 縫って塗って縫った夜は あなたの夢を 壊さないように 守り抜く