2019-12-04 君の庭、ぼくの庭 poem 君の庭に遊びに行った そしたら 君は 体育座りをしていて 眠そうにしていた 僕は声をかけて 背中をさすった 凍えているはずの 手でそっとさすった そしたら 君は ぼくの庭に遊びに行きたいと言った 喜んでぼくは走って 君をぼくの庭に呼び寄せた 君はぼくの庭が 狭くて暗いと言った 狭くていいじゃないか 暗くてもいいじゃないか 僕は震える声で一人で泣いた 誰もいない狭い部屋で そしたら 君は帰ってきて ぼくの部屋の窓を開けて 呼吸を深くして 眠りについた