一度も離れなかったよ
一緒になって
一度も離れなかったよ
すぐそばにいて
忘れようとしても
そばにいようとしたこと
聞いてもらったこと
その温もりから
芽を出した日から
歩き出せると
昔のあなたは言うから
その道をくぐり抜けて
放つ光の中にいる
置いていかないよ
一緒にいこうよ
もうそこにいるあなたは
ほんの少し右足を伸ばした分だけ
あとほんの少しだけ
見た景色を鮮やかにしていく
隣の人の景色さえも
色をつけていく
ほら
隣の街のあなたが
こっちを振り向いた