POEM 〜優しい時間〜

ひょんなことから始めちゃいました。詩や文を書くのが好き。気まぐれで書いています。気分は晴れ時々雨、そしてくもり。

紺碧の君

紺碧の君を思い出す

暗い夜へ飛び出して行った君のことを

 

マフラーはいらないのか、

手袋は持ったか、

時計は持ったか、

寂しくはないのか、

寂しくなったら戻ってこい、

 

紺碧の君は

何も言わずに

ひとりで飛び出した

 

紺碧の君は

自分の青さを知っている

 

ぼくはただそれだけを

心で分かっていた

 

紺碧の君は

今何をしているんだろう

 

時々、

いや

時間の端っこで

 

この道を眺めながら

君を思い出す

 

遥か遠くに向かっている君が

いつかこの僕を

連れて行ってくれることを

僕は知っている

 

紺碧の君よ

君はもう

海へ渡り空を仰いだか