2021-01-31 炎 強い光を細目で見ている夢を見た 遠くの炎がゆらゆら揺れて まるで僕らの背を焦がしているようで 果実の甘い香りさえ わからないほど 赤に包まれていった 泣いても泣いても いつまでも消えぬ夢の先で 僕の胸の中で息をする君の鼓動が 弾けていたから なんだか僕 空を見上げてみたくなった あの日、 僕がいなくなったから 君はいつものところに いたんだろうな そうだったんだなって あの子は笑う